中庭にて、くさぐさの

二次文(腐あり)、断片、読んだ本の感想。 作品以前のものを置くような場所です。 少しだけオープンな倉庫、遊び場。

2018-01-01から1年間の記事一覧

あめのひ(2次創作 鬼白)

雨が降っている。耳を濡らす音が、空間を埋めている。体が形作られたばかりの頃、まだ常世との境界が曖昧だった現世を、飽きず見て歩いた。晴れと雨とで様相を変える太古の森を探るのは楽しかったけれど、洞窟の中で雨宿りをしながら眠るのは少し苦手だった…